テイラー・デュプリーは、ニューヨーク州の郊外パウンドリッジ在住のサウンド・アーティスト/フォトグラファー/グラフィックデザイナー。
イメージとサウンドの融合をテーマに、CD作品をはじめ、ライヴ・パフォーマンス、山口情報芸術センター(YCAM)やNTT インターコミュニケーション・センター(ICC)などでのサウンド・インスタレーションなど、複合的な活動を展開している。
1997 年、「ミニマリズム」と「コンテンポラリー・デジタル・フォームズ」に焦点を当てた音楽レーベル「12k(トゥエルヴ・ケイ)」を設立。サウンドからアートワークに至る極めて禁欲的で透徹したミニマルな美学が、国際的に高い評価を獲得している。
近年のデュプリーの関心は、デジタル・サウンドと有機的でアコースティックな器楽音の融合へと向かっているが、そこには建築やインテリアデザイン、そして写真への興味が深く影響している。
「ミニマリズム」「アトモスフィア」「ネイチャー」そして「静けさ」と「不完全さ」。これらがデュプリーのクリエイションの根底に流れるテーマである。
私の活動を端的に表す言葉 - それは『ミニマリズム』です。時間を超越すること。自然に寄り添うこと。控えめであること。そしてシンプルであること。飽和や熱狂から距離を置き、一つの音、一つの色、一本の線などに徹することで、表現の強度が増すと私は信じています。そして私の作品で重要なことは『完結しない』ということです。それが音楽であれ写真であれ、常に私自身の人生というプロセスにおける、その時々のスナップショットとしか呼びようがないものです。制作を始め、終えたとしても、新たなアイデアが私を再び制作へと向き合わせ続けるのです。
− テイラー・デュプリー
12kは数少ない米国のエレクトロニカ系レーベルのなかで、飛び抜けてセンスのよいレーベルです。12kの主宰であるテイラー・デュプリーは、サウンド・アーティストであり、グラフィックデザイナーであり、写真家でもあり、自身が12kのCDのアートワークを手がけていて、まさに音とアートの比重が半々の、きわめて現代的なアーティストです。
− 坂本 龍一
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■関連イベント
※終了しました。沢山の方のご来場、本当にありがとうございました!
【12k2010】
『お寺の音楽会 誰そ彼 Vol.18』 - 12K show case 2010 -
■日 時: 2010年4月10日(土)17:00~21:00
■会 場: 梅上山 光明寺(東京 神谷町)
■料 金:SOLD OUT
■出 演: solo andata、sawako、moskitoo、Tom Hall
■お問い合わせ: http://www.taso.jp/
『12K show case 2010』 at 明日館
■日 時: 2010年4月11日(日)17:30開場/18:00開演
■会 場: 自由学園明日館講堂
■料 金:予約3,000円、当日3,500円
■出 演: Taylor Deupree、solo andata、minamo
■お問い合わせ: cubic music
【12k Fair】